indigo la End 「想いきり」
indigo la End Major 3rd Album
2017.07.12
「想いきり」
作詞・作曲 川谷絵音
アルバムタイトルは前年に行ったワンマンツアー「プレイバック」から取られていて
このツアーの選曲を象徴するかのように、バンドの歴史を振り返るかのようなセットリストになっていた。
今回のタイトルを踏まえて、過去のアルバムリード曲である「ダビングシーン」「瞳に映らない」「藍色好きさ」などを聞き返してみると
この「想いきり」リード曲である「プレイバック」等は
先ほど記したリード曲群の、詩や音の世界観やフレーズなど踏襲しているなと感じた。
さて、アルバムのトップバッターを飾る「想いきり」
最初に出てくる「私が何人目なの?」という力強い言葉が耳につきがちだが、そこはあまり重要ではない気がする。
実はこの台詞は、アルバム発売前に先行公開されたPV「プレイバック」最後に女の子が言う台詞でもあり、「これは一体何なのか?」と少し話題にもなっていた。
「プレイバック」PV→https://youtu.be/KxSe1ocm5EI
全体を包んでいるサウンドは、最初の詩とは裏腹にとてもシンプルで淡々としている
ギターも控えめ
コーラスは情感の揺らぎを表しているかのように、
ドラムは芯の強い重めのスネアが全体を支えている。
ボーカルスタイルもキー自体が低めなのもあるが、迷う気持ちを整理するかのようにゆっくり淡々と吐き出すように歌っている。
PVを見てみると一層、川谷絵音が描きたかったこの「想いきり」の世界に入り込めるように思う。
曲後半でようやく感情を吐き出すかのようになるが、やはりそこは「思いきり」ではなく「想いきり」なのである。